鞍馬から貴船へ From Kurama to Kifune
叡山鉄道鞍馬駅を出て、ロープウェーには見向きもせず、
一路、歩きで鞍馬寺を目指す。
途中、火祭りで有名な由岐神社に立ち寄った。
由岐神社は鞍馬寺の鎮守社であり、平安京の北方鎮護をつかさどる神社。
御祭神は大己貴命(大国主命)と少彦名命。もともと宮中に祀られていたが、940年、大地震が起き、その後、天慶の乱も起きたためこの地に遷宮されたという。現在のお社は豊臣秀頼の発願により1607年、再建された。
が、しかし再建から400年超、さすがに社殿の痛みが進行していて、
そろそろ建替えしたほうがよさそうだ。
【鞍馬寺】
貴船が女性的であるのに対して、鞍馬は男性的で力強いエネルギーに満ちている。
本殿前の石畳には六芒星。
いざ、鞍馬山中へ。
鞍馬山の山体は地表のすぐ下まで岩石のところが多いようで、そのため樹木の根が地表を這っているのをよく目にするが、アメリカのセドナのように大地からのエネルギーが渦巻いているかのようだ。
僧正谷不動堂付近。急に霧が濃くなってきた。
牛若丸(源義経)は毎晩、この地で僧上坊という天狗と武術の修行をしていたという。
僧正谷不動堂
ここにも六芒星・・・
奥の院魔王殿
【貴船神社】
貴船一帯には優しいエネルギーが溢れている。
貴船神社は水神である高龗神(たかおかみのかみ)を祀る。
龗(おかみ)は龍の古語であり、龍は水や雨を司る神。古くから祈雨の神として信仰された。
創建の年代は不詳だが、社伝では神武天皇の母である玉依姫命が、黄色い船に乗ってこの地に上陸し、水神を祭ったのに始まるという。
その「黄色い船」が転じて「貴船」になったという。
また「氣の生まれる根源」が転じて、「気生根」になったという説もある。
実際、貴船エリアを歩いてみると、気と言うか、マイナスイオンの密度がものすごく高いなーというのが体感でよく分かる。
【貴船神社奥宮】
貴船神社の創建者、神武天皇の母君である玉依姫が最初に神を祀った地。
境内にある「御船型石」は、玉依姫命が乗ってきた船が小石に覆われたものだという伝承が残る。
本殿下は洞窟になっているらしい。
江戸時代だったか社殿を修理中の大工が誤ってノミをこの穴に落としてしまったことがあったそうで、その際、落としたノミが強い風に乗って穴の中から吹き上げられて戻ってきたとか。
貴船は気生根とも呼ばれるが、その気が生じる源泉がこの奥宮の下にある穴なのかもしれない。
先日の日本列島全域を襲った豪雨で、この貴船エリアも被害を被ってしまったようだ。
川床で有名な右源太さんの施設が流されてしまっているのをニュースで見たが、一日も早い復興を祈っています。